就職氷河期世代の50代は、世の中的には「不幸」な世代だと言われる。
しかし、本当にそうだろうか。
僕は1997年に新卒で1社目の会社に就職した。
当時はWindows95が発売されて間もない頃で、インターネットもダイヤルアップ接続で、今のように常時インターネットに接続してる時代でもなかった。
僕は1996年初めに就職活動をし、ハガキを書いて企業のセミナーに応募して、セミナーに行ったりした。
毎回、企業のセミナーへ行くと50人くらいの学生が集まっていた。
しかし、その年の採用者数は3人とか5人とか説明された。
企業によっては、自宅から2時間かけて行ったセミナーもあったが、もちろん交通費も自腹だ。
正直、宝くじじゃないかと思うこともあったが、でも人をたくさん採用してくれる企業もあるかもしれないと思い、様々な会社のセミナーに参加した。
まあ、その中の1社が当時は350名近くを採用していたので、なんとか入社できた。
僕が運が良かったのは、4年制の理系の大学を出ていたので、幅広い業界へアプローチできたことと、首都圏に住んでいたことだ。
ただ、それだけで就職出来たかといえば、そうではない。
やはり、分析と行動量が勝敗を分けたと言える!
分析というと、その企業自体の事業とか将来性とかをイメージするかもしれないが、ここで僕が考えたのは、採用される可能性が高い企業はどこかという点だった。
東大や慶応、早稲田といった有名大学をでた秀才に、普通の大学の僕が勝てるわけがない。
なら、勢いがあり、採用人数が多くて、有名ではない会社をターゲットにしたほうが採用確率が高いと判断した。
あと、もう一つの「行動量」については、言うまでもない。たくさんの企業にアタックすれば採用確率が上がる。
新卒の就職活動は、スタートラインの状況により有利不利はあるのは分かっている。
ただ、与えられた環境のなかで、最も効率よく自分を売り込めるのかが重要だった。
最悪なのは、「大学で学んだことを活かしたい」とか「自分らしく働きたい」という自分軸で就職活動した学生だと思う。
就職活動はマーケットへの売り込みだ。 企業が求めているのはあなたの「大学での学び」や「自分らしさ」ではない。
ここ数年、急に就職氷河期世代にオールドメディアがフォーカスを当て始めた。
世の中の対局構造にフォーカスを当てて、人々の感情を煽るやり方は、本当に天才的だ。
テレビは就職氷河期世代の最も立場の弱い人と成功してる人を映しだす。
もう、あの就職活動をしていた頃から30年が経とうとしている。
よく考えてみると、22歳の頃の同世代の格差と、51歳になった同世代の格差は広がっている。
これはどの世代にも当てはまる。
確かに、就職氷河期世代は、全体的に可処分所得は押し下げられた世代なのかもしれない。
しかし、それは自分次第なのだ。
世の中のせいにしたり、生まれたタイミングのせいにしても仕方ない。
過去には、飢饉があったりら戦争があったり、その中でも生きのびてきたりしてきた人たちがいる。
そう考えると、就職氷河期世代なんて全然大したことはない。
僕は小さい事業(サラリーマンという人材派遣事業と不動産賃貸業)を営んでいるが、そのサラリーマン事業をあるレベルまで収益を高める努力は、何歳になっても続けていきたいと思っている。
サラリーマンは、日本では、月収とボーナスをもらえる有効期限付きののチケットのようなものだ。
このチケットを定年まで握りしめる人もいれば、僕みたいに交換(転職)して年収を上げる努力してる人もいる。
忘れてはいけないのは、このチケットには有効期限があることだ。
だから、不動産賃貸業という有効期限のない収益を作っておくことも就職氷河期世代の50代には必要なことなのだ。


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