不動産実務検定1級の受験記 第4話

不動産実務検定1級

「zoomにちゃんと入れたかな?」

僕のMacBookの画面には、パワーポイントで案内が書かれている。

そして、画面上部のバーには、すでに講師と、すでに入室している人の映像が表示されている。

僕はまだカメラとマイクをオフにしたままだ。意外とシャイな51歳なのだ。

パワポの案内には、zoomの名前を本名で記載するようにあったので、早速名前を変更した。

正直、あまり本名は名乗りたくはない。

珍しい名字だからだ。 こんな時は、鈴木さんとか佐藤さんという名字の人を羨ましく思う。

そして開始の10時になった。

画面には、いつもYou Tubeで見ているアユカワ先生が映っている。

土曜日の麻だというのに、相変わらずのハイテンションだった。

最初は講義のスケジュールや注意事項、アユカワ先生の自己紹介から始まり、テキストの講義に入っていった。

カメラはオンでもオフでもいいとのことだったが、やはり自分を律するためにもオンにすることにした。

アユカワ先生の講義スタイルは、もちろん初めてだったのだが、テキストだけでなく、補助用のパワポ資料も説明に使われた。

さすがYou Tubeで鍛えられてるだけあって、とても話が面白い。

テキストの文字だけだったら、かなりしんどかったかもしれない。

資料には写真も豊富にあったり、データやニュースなど、ビシュアル的で理解しやすい。

そして、ポイントも分かりやすくアンダーラインを引く場所を都度提示してくれるので、あとから見返したときに、すぐにポイントを確認できるようにテキストをアップデートできたのはありがたい。

不動産実務検定2級を取得したときは、宅建の試験と被っているところが少なめだったが、1級のほうは宅建と範囲が被ってる部分が多いように感じた。

僕は、2年前に宅建を本気で勉強して、見事に不合格だった。

ただ、本気で勉強していたおかげで、比較的まだ知識が残っていた。

51歳の脳みそもバカにできないものだ。

復習している気持ちで、余裕を持って楽しみながら講義を受講できたのは幸いだった。

ちなみに、この不動産実務検定の講義はアユカワタカヲ先生だけでなく、何人かの講師の方が担当する講義もあった。今回はアユカワ先生以外に3名くらいの講師が参加されていた。

講師の方々も、自分が担当される時間帯だけでなく、ずっと参加されているようだった。

中には、今回が初めての講義だという講師の先生もいた。

不動産実務検定は、1級と2級を両方取得すると、マスター講座を受験することができ、そこで認定されると講師として活躍することができるらしい。

僕はすでに2級を取得しているので、今回1級を取得すればマスターを受講することができる。

そうしたら僕の未来は明るい!

なんだか希望が湧いてきた。

1日6時間の講義も、そう考えるとあっという間に終了してzoomの退出ボタンを押した。

17時ちょうどに終了して、僕は自分の机で頭を左右に振って、肩のこりをほぐした。

すこしぼーっとして、リビングに行き、夕飯の準備をしている妻の後ろを通って冷蔵庫へ向かった。

そう、今日という頑張った自分へのご褒美の缶ビールを握りしめた。

テーブルについてビールの缶をプシュッと開け、キンキンに冷えたビールを飲んだ。

6時間の講義をがんばったので、格別にビールが美味しい!

普通のサラリーマンが休んでいる土曜日に、努力できた自分を自分で褒め称えた。

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