「思ったよりも状態がいいですね。」
僕は、玄関から突き当りのリビングへ向かいながら不動産会社の営業マンに言った。
この物件、たしかに外観は古いのだが、かなりリフォームされた形跡があった。
玄関のドアは、かなり高級感のある木目調のアルミ製と思われるドアで、なんと網戸までついている。
夏なんかは、網戸をしてドアを開放すれば、涼しい風が通りそうだ。
玄関の左手にはトイレがあった。
薄いグリーンのトイレだが、ウォシュレットが付いている。
しかも、リモコンは壁に付いている2連のトイレットペーパーホルダーと一体化していて、少し高級なモデルのようだ。
玄関右側の7畳の部屋は、もともと和室だった感じだが、無垢材のフローリングになっていて、建具(引戸)は今風でかっこいい。
たぶん、この引戸だけでも5万円はするだろう。クローゼットもついていて、収納もバッチリ。
もともと床の間だったと思われるところもフラットにフローリングになっていて、ガラスのオシャレなドアでリビングに繋がっていた。
廊下に戻って反対側には洗面所とお風呂があった。そのお風呂はユニットバスになっているし、洗面所も広い。
突き当りのリビングに行くと、対面式のキッチンに高級感のある白い大きな食器棚までついている。
もちろん、新品ではないのだが、賃貸アパートやマンションで使われているものとは全然違う。
1階は、壁紙が破れていたり、黒ずんでいたりしたが、これまで見てきた築古の家と比べたら、ぜんぜん綺麗だ。
1階をもう一度見てまわり、いよいよ2階へと上っていった。


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