50代の転職で重要なのは「人脈」だけじゃない! 第一話

キャリア論

「そろそろ寝るか」

時刻は22時半をまわっていた。

昔は平日でも夜遅くまで起きていたものだが、最近は翌日のことを考えるようになった。

布団に入り、念の為スマホでメールをチェックした。ブルーライトを気にはしてるが、メールだけは見ないと寝れない。

スマホの画面には、エージェントからのメールが表示されていた。

「なんだこの課題。舐めてるのか。」

そこに書かれていたのは、先週受けたリモートでの一次面接の合格の連絡と、二次面接に向けての課題提出についてだ。

課題は2つ書かれていて、1つは適性試験を受けること、そしてもう1つが.二次面接のプレゼン資料を用意するという課題だった。

そして、僕が憤ったのが後者のプレゼン資料のほうだ。

具体的な内容は書けないが、要は僕の今現在繋がっている人脈を使って、どのくらいその会社に貢献できるかをプレゼンする課題だった。

おそらく、人事の担当がテンプレートで送ったのだと思うのだが、課題の内容こが雑だし、失礼すぎた。

「ひょっとして僕が誤解してるかもしれない」

布団に入って、少し頭が疲れているせいもあると思って、念のため、いくつかのAIに聞いてみた。

「やはりそうか」

どのAIの回答も、僕が認識した通り人脈を要求している内容だという。

中には、人脈を搾取する内容だと理解したAIもあった。

どうやら、僕の認識違いではなさそうだ。

これまで、50代の転職についてはYou TubeやWEBの意見など、いろいろとみてきた。

だいたい、どれを見ても

「50代の転職は人脈ありきだ」

という意見ばかりだ。

ひどいものになると、50代の転職で人脈ではなくエージェント経由で探す人は迷惑だという人もいた。

なぜか日本の企業は新卒や若手が大好きだ。これは海外では逆になる。

普通に考えれば、経験豊富な人のほうが貢献してくれそうだ。(もちろん人によるが。)

決して若者批判してるわけではない。

では、その「経験=人脈」なのかといえばノーだ。

ここ30年で、ITの技術革新が進み、たしかに昭和の時代のように、年齢が上の人のアナログ的なスキルの価値が下がっているかもしれない。

しかし、今の50代(とくに50代の前半)の人は、大学生のころにWindows95が発売され、社会人になってからはずっとパソコンで仕事してきた世代だ。

これも個人差はあるのだが、ITで仕事をする技術はもっている。

なのに、日本では煙たがれる。

「人脈だけっておかしい!」

「ぜったいにおかしい」

僕は興奮して寝られなくなり、部屋から出て階段を下り、1階のリビングのソファにすわった。

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