「よし辞退しよう」
リビングのソファに座って、愛用のMacBookに映ったエージェントからのメールを眺めながら、しばらく考えて決断した答えだ。
時計の時刻は23時半をまわっている。
気づかないうちに、30分以上ソファに座って考えに考えていた。
辞退すると言っても、人脈だけを当てにした課題の内容が気に食わないとも言えない。
でも、そう感じた気持ちをオブラートに包んで伝えたい。どのように伝えようか?
悩んだ挙げ句、AIを使って僕が納得のいくメールの文章を作り上げた。
AIは便利ではあるが、やはり細かい言い回しやニュアンスの調整は必要だ。
何度もAIと対峙しながら、自分の気持ちに最もマッチする内容になった。
ブランドには非常に魅力を感じており、
ぜひ仕事をご一緒したいと考えておりました。
簡単に紹介すると、
「僕は人脈を活かして接点をつくることはすぐにできるけど、日本の法人ビジネスでは、信頼の裏付けとなるしっかりとした基盤(バックボーン)がないと「持続的」な売上拡大はできない。」
というようなことを書いた。
これが正直な気持ちだし、外資系企業に分かって欲しい素直な思いだった。
結局、人脈を使って瞬間風速的に売上が出来ても、その企業のためにはならない。
大切なのは、信頼を築いて長く取引出来ないと意味がない。お互い不幸じゃないか。
そう思った。
夜も更けて、頭ももうろうとしていたが、なんとかAIにサポートしてもらいながら、先方を尊重しながら主張するメールを送信できた。
「もう断られてもいいや」
そんな気持ちで、またベッドに戻って横になった。


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