「オルカンやS&P500一択が高リスクの時代へ突入だって?そんなバカな!」
この本の第2章のタイトルを見て僕は思った。
ほんの数年前までは、オルカンやS&P500なんて言っても誰も知らなかった。
それなのに、新NISAが登場し、マスコミやインターネット上でも、オルカンやS&P500のインデックス投資が最適解のような風潮が一気に広がった。
僕の娘まで、大学の在学中にオルカンのインデックス投資を始めた。
僕の考えでは、オルカンやS&P500のような積立投資は土台として持ちながら、それ以外の事業や投資も必要だと思っている。
僕が先週受験をした不動産実務検定のテキストでは、「VUCA(ブーカ)な時代」という言葉が何度か出てくる。
ChatGPTに聞いてみると、VUCAというのは、次の頭文字なのだそうだ。
V = Volatility(変動性)
→ 変化が激しく、先が読みにくい
U = Uncertainty(不確実性)
→ 何が起こるか予測しにくい
C = Complexity(複雑性)
→ 要因が絡み合い、単純ではない
A = Ambiguity(曖昧性)
→ 正解がはっきりしない
つまり、僕の解釈では、先が読みにくく不確実性の高い、複雑な時代ということだ。
この本では具体的にVUCAな時代というワードは出てこないのだが、一言で現在の世界を表すとしたら、僕は、「VUCAな時代」というのが一番しっくりとくる。
第1章を読んだときに、そもそもこの本は富裕層とYouTubeの視聴者向けに執筆されたのではないかと想像した。
この、「オルカンやS&P500一択が高リスクの時代へ突入」という第2章のタイトルもまた、そのターゲットへ向けたメッセージなのだろう。
日本もアメリカも、ユーロ圏(欧州)も、それぞれ問題を抱えている。
そう捉えるならば、オルカンやS&P500一択はリスクかもしれない。
(※S&P500はアメリカ中心、オルカンは世界全体に投資する商品なので性格は異なる)
ただ、やはりこの本は富裕層がメインターゲットに書かれていると思う。
一般的な人は、投資に回せる資金が限られていることも多い。
とはいえ、毎月の投資額の内訳をリバランスすることは可能だ。
例えば、毎月2万円をインデックス投資している人なら、1万円をインデックスに、残り1万円を様々な投資先へ分散できる。
具体的には、この章の後に出てくる様々な投資先や考え方の中で、普通の人でも取り組めそうなものも紹介されているので、安心してほしい。
基本的な考え方としては、投資先の分散と通貨の分散だ。
この点については僕も著者の考えに賛成できる。
ただ、1つだけ気になった点としては、日本円が安いという理由を、相対的な経済力や、国際的な信認を反映している可能性があると書かれている点だ。
断定している訳ではないのだが、為替相場というのは、そんなに単純な世界ではない。
まずは、世界全体がそれぞれ問題を抱えており、そんな中で一般人が盲目的にオルカンやS&P500だけでいいと思考停止しないことが重要だと僕は思う。
そして、日本についてはインフレに給与が追いついていない点は深刻な問題だと思う。
この問題に対しては、僕は、転職という行動を起こした。
資金力のない一般人はインフレ対応と、入金力をアップすることが必要だ。
転職については、転職カテゴリでチャレンジの状況を都度アップしているので、参考に見てほしい。
この本は「オルカンをやめろ」という本ではなく、「思考停止するな」という本として読むと面白いと思った。


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