二次面接が終わった日、僕の中で転職は決まっていた

キャリア論

「二次面接終わりました」

僕は、転職エージェントの担当に電話をした。

終わったら、電話をする約束をしていたからだ。

「いかがでしたか?」

と聞かれて、実際の流れや質問されたことについて説明をした。

電話越しではあったが、その担当者が安心している様子が声で伝わってきた。

ただ、僕にはどうしても払拭できない心配があった。

それが、最後にやったロジカルテストという知能指数テストのような問題を解けなかったことだ。

しかし、そのエージェントの担当からは、そんなに気にしなくてもいいと言われた。

あのテストで落とされることは殆ど無いのだと。

それを聞いて、すこしだけホッとした。

とにかく、この日は二次面接が終わった時点で達成感はあった。

プレゼン資料の作成から、プレゼンの練習まで、しっかりと準備をして実力をはっきできたのだから悔いはない。

しかも、プレゼン資料については、最初の応募部署向けに作成したものと、その後、先方都合で変更になった部署向けのプレゼン資料の2種類も作った。

資料を作るために、丸々2週間も土日が潰れた。

でも、この日の達成感は、何ものにも代えがたい爽快感があった。

午前中は、この面接のために半休を取得していたので、地下鉄に乗って午後の仕事のために現職の会社の事務所に戻った。

13時頃に事務所に戻ると、同僚の女性営業がいつも通りに声をかけてくれた。

「おかえり〜」

いつものやり取りなのだが、この日は何だか寂しい気持ちが少しだけ込み上げてきた。

なぜだろう?

正直、自分でも最初のうちは分からなかった。

席に座り、仕事用のレッツノートをカバンから取り出して、仕事の準備をしながら考えてみた。

そうか、僕の心は今日の二次面接が終わった時点で、次の会社に行くと決めたんだ。

まだ、採用の内示が出たわけではない。

それなのに、僕の心のなかでは転職することに決まっている。

いつものこの光景から去るとなると、それはそれで寂しく感じる。

僕はこれまでに2回の転職を経験してきた。

その時も、転職先が決まるかもしれないという未来への希望と、それによって捨てなければならない日常の光景に、毎回寂しさを感じていたことを思い出した。

体はデカいのだが、意外とメンタルは繊細なのだ。

そんな寂しさを感じながら、午後の仕事は何とかこなした。

午後19時半、僕は会社の事務所を出た。

しかし、何か気持ちがモヤモヤする。

このまま家に帰ると、機嫌の悪い状態で家族に当たるかもしれない。嫌な予感がした。

少しリフレッシュしようと決め、近くのバーミヤンに入った。

バーミヤンで黒霧島(芋焼酎)のボトルを頼み、餃子とメンマをオーダーした。

ここのバーミヤンはお一人様席が沢山あり、サクッと飲んで帰るのに最適だ。

しかも、ボトルキープまでできるので、リセットしてから家に帰るのに丁度いい。

この日は3月とはいえ、少し寒かったので、お湯割りにして飲んだ。

「美味い!今日はよく頑張った。あとはダメ元で結果を待とう。」

これで完全に頭が切り替わった。モヤモヤも消えた。

僕は30分くらいで切り上げて自宅に帰り、疲れがどっと襲ってきたせいか、風呂に入ってすぐに寝た。

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