「最新の住みたい街ランキングで、千葉県船橋市が12位に大躍進した模様です!」
というテレビのアナウンサーの声が、自宅で朝食を食べながらコーヒーを飲む僕の耳に入ってきた。
「またか、くだらない」
僕は一緒に食事をしていた家族に漏らした。
日本人は江戸時代も含め、昔から番付(ランキング)が大好きだ。
これほどまでに、ランキングにして他の人が何を考えてるのか、何を買ってるのか、何を欲しがってるのかを気にする民族は世界でも珍しい。
しかも、日本で発表されるランキングというのは、かなり企業側の思惑でランキング化しているものが多い。
もちろん、それを分かっていて楽しみたいという気持ちも分からなくはない。
今回、千葉県船橋市が躍進したと話題になっている住みたい街ランキングも、今回発表したのはsuumo(リクルート)だ。
実は住みたい街ランキングに似たものは、他にも大東建託の「街の住みここちランキング」やライフルホームズの「みんなが探した!住みたい街ランキング」などなど、様々なものがある。
不動産賃貸業で、これらのランキングは役に立つかといえば、まあ参考レベルにはなるという程度だ。
そもそも、この住みたい街ランキングは誰が何のために発表してるのか?
そんなの、正直に教えてくれないなのだが、僕は不動産賃貸のポータルサイトを運営している会社が年度末の住み替え需要を喚起するためだと思っている。
そんな理由でランキングされたデータが不動産賃貸業に参考レベルでしか役に立たないのは当然だ。
実際に、今回suumoが住みたい街ランキングを発表したのは2月25日だ。
そして、ライフルホームズが発表したのは2月19日だ。
この住みたい街ランキングを発表するタイミングを見ても、年末の住み替え需要をターゲットにしているのが分かる。
面白いのは、suumoの住みたい街ランキングは話題になるけど、他のポータルサイトのランキングはあまり話題にならない。
もちろんsuumoは圧倒的にシェアが高いからという理由もあるが、今回の船橋市が12位に大躍進!という話題性を盛り込んでいるのも注目される理由ではないか。
このあたりの戦略、さすがリクルートだと思う。
さて、今回の住みたい街ランキングで、住み替え需要がどれほどアップしたのか。
ランキングの意図を理解した上で、不動産賃貸業の参考にはしていきたい。


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