不動産投資セミナーで学んだ「営業マンの熱意」に流されない方法

不動産賃貸業戦略

「今、ご紹介できる物件はこちらです」

2人の50代くらいの男性が入ってきて、挨拶が終わると、福岡市のアパートの物件の資料が出てきた。

「なるほど」

僕はその資料に目を通した。

具体的な場所は覚えていないが、小さな川のすぐ脇に建つ6部屋くらいの2階建ての新築アパートだった。

今なら1億円以上はすると思うが、当時は数千万円の値段だったと記憶している。

僕はその物件を見て

「福岡なのか。」

「川のすぐ脇だし、土地も狭そうだな。」

という印象だった。

そういえば、ビルの中にあったアパートのショールームもとても狭かった。

最近は、このように部屋は狭いけど、家賃を低く抑えられるアパートが人気があるのだという。

2人の男性が、事前に回答をしていたアンケートを見ながら、いろいろと詳細について打ち合わせをしたのだが、さすがにその場で購入を決めるわけにも行かない。

ましてや、元々このミッションは、どのようなセミナーでどのような経験ができるのかを書くライターとしての取材で来たものだ。

それでも、自分が新築アパートを購入する立場だったらという気持ちで参加しているのは確かだ。

結局15分ほど話をして、そのオフィスから自宅へ帰った。

早速、その日の経験を記事にしてランディングページを作成して依頼主に送付した。

これでミッションは完了した。

と思いきや、1週間後あたりから僕の携帯に、その業者の営業マンから電話があった。

「その後、いかがでしょう?一度打ち合わせしませんか?」

僕としては、もうミッション完了している話なので、わざわざ休日に東京まで出て話を聞く

時間を確保するのが難しかった。

ただ、その営業マンとしては、セミナー参加者に注文をもらおうと必死なのだろう。

僕はそれでも丁重にお断りした。

「申し訳ないのですが、検討した結果、今回は見送らせていただきます。」

ありきたりな回答だった。

そして2週間ほど経つと、また同じ営業マンから電話がかかってきた。

内容は同じだった。再度、僕もお断りした。

そこから1ヶ月ごとくらいに、その営業マンから電話がかかってきた。

これが、またしつこいという感じではなく、絶妙なタイミングで電話をしてくる。

もちろん、僕は毎回断っていた。

心の中では、「これくらい継続して連絡しないと契約にはつながらないのだろう」と思った。

僕も会社では営業をしているので、その営業マンの大変さもとてもよく分かる。

しかし、今回は取材で行っていたわけなので仕方ない。

もし、これが取材ではなくて、普通にセミナーに参加をしていたら、この営業マンの熱意に引き込まれそうだと思った。

そうなった場合、当然数字ではなく、感情で決めてしまっていただろう。

セミナー会場の雰囲気や営業担当者の熱意は、想像以上に人の判断へ影響を与える。

だからこそ、不動産投資は数字を持ち帰って冷静に判断することが大切なのだと、あらためて感じた。

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