金持ち父さん貧乏父さんとの出会い

書評

「金持ち父さんって知っているか?」と会社の先輩とランチに行った先でいきなり言われた。
その時のことはよく覚えている。
その先輩に話を聞いてみると、書店でベストセラーになっていると言う。

正直、その頃の僕は本なんて読む習慣すらなかった。
1997年4月に新卒で入社して、まだ3年目。僕は、一人暮らしをしていたので、同僚と一緒に毎晩のように飲み歩いていた。
本なんて読む暇は無い。

でも、その先輩は明らかに目の輝きがいつもと違っていた。
普段の死んだ魚の目のような絶望感のある目つきとまるで違う。

聞いたことのない本ではあったが、とにかく一度読んでみたくなり、その日の夜に書店で買って読み始めてみた。
初版の本は、文字も小さめでページ数も多かった。
正直、普段から本を読んでない僕にとっては読むのが大変だったはずなのだが、とにかく内容に引き込まれていったのを覚えている。

いまでも不動産賃貸業をしている人たちの中でも、この本を読んで不動産賃貸業を始めたというひとも多いと聞く。
僕もそんな人達の1人だった。

当時の日本はバブルが崩壊し、北海道拓殖銀行や山一證券など、大手の会社が倒産していた。
そんな中で、若い僕達はどうしたらお金持ちになれるのか、真剣に考えていた。
著者であるロバート・キヨサキは、そんな混沌とした日本社会に偶然にも一石を投じたと言える。

僕は、その本を読み終えた後で不動産というものは、地主じゃなくても購入して運営できるのかもしれないと思った。
当時、不動産賃貸業に関する書籍は本当に少なかった。
正直、あまりにすごすぎて、バブル崩壊後の日本での再現性については難しいのかもしれないと思っていた。

そんな中、藤山勇司氏の「サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣」や、沢 孝史氏の「「お宝不動産」で金持ちになる!」といったサラリーマンでも不動産賃貸業ができることを知り、衝撃を受けた。
日本のサラリーマンが、不動産賃貸業をしているなんて信じられなかった。

そこから僕の不動産賃貸業というものへの関心が今に続いていったのだ。

コメント