「再現性が見えてこないな」
僕は少し苛立っていた。
なぜなら、この本の第1章を読んで、著者の生い立ちから、ドバイへ移住して様々な経験をされるまでの話のうち、肝心な部分が書いてないからだ。
20歳で投資に失敗し、200万円の損失と書いてあるが、いくら分を何に投資したのか分からない。
株とは書いてない。
一晩で200万円以上の損失ということは、かなりのレバレッジを効かせないとなかなかそうはならない。
FXのハイレバなのか、株の信用取引なのか?
そして、同じ頃にビットコイン(暗号資産)もスタートしたようだが、詳細は書いてないのだが、1ビットコイン25万円だった頃のようだ。
ここで僕はピンときた!
僕が初めてビットコインを知った頃は、
1ビットコインが17万円だと記憶している。
そこから、みるみるうちに値上がりしていったのを覚えているのだが、少なくとも、最初の種銭作りに役に立ったのは、ほぼ間違いないだろう。
1ビットコインが17万円だった頃、
「仮想通貨?怪しいし、そんなの価値ないじゃん。僕はやらない。」
と友人に言ったのを覚えている。
ただ、この章を読んで富裕層になるという再現性が書いてないし、そもそも再現性が無いことで苛立ったのではない。
短期間で種銭をつくるには、このようなハイレバレッジをかけないと出来ないと、ちゃんと書いてほしいという思いからの苛立ちだった。
このハイレバレッジをかける手法を著者がとってきたことは、その後にも書かれている。
仮想通貨から不動産もスタートし、日本国内でタワマンを購入、その後売却したとある。
では、どのようにタワマンを購入できたのか。
第3章には「ヤドカリ投資」と書いてあった。
ヤドカリ投資というのは、自分が住む目的で低金利で融資審査が通りやすい住宅ローンでタワマンを購入して、何年か住んだあとに売却する手法だ。
不動産投資の手法としては、意外と知られているやり方でもある。
住宅ローンを上手く利用しているようにも思えるかもしれないが、僕からするとハイレバ投資だ。
一歩間違えば、売っても残債のほうが大きい場合、ローンだけが残る。
将来のキャピタルゲイン(売却益)なんて、プロでも読みにくい。
タワマン売却と事業の売却で、ドバイへ移住したようだが、事業というのも、どんな事業なのかも書いてない。
僕は、種銭をつくるのにレバレッジはあまり使わなかった。
というより、使えなかったというのが正しいかもしれない。
なぜなら、不動産投資を始めた頃は、子供が高校生で、これから学費もかかるし、家族を守らなければならなかったからだ。
だから、ブログや物販などの副業をしていた。
ハイレバレッジで拡大するのか、レバレッジをかけずに時間をかけて拡大するのか。
この両者に正解はない。
その人の置かれた環境と好みの問題だ。
もちろん、人生のタイミングでも、とれる手法が変わってくる。
この本は、種銭の作り方ではなく、その後の資産形成について書かれた本だ。
その前提で読むことをおすすめしたい。


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