「えっ?止めるんですか?」
上司にそう言ったのを覚えている。
まだ始めて3か月のグーグル広告を、会社は打ち切った。
副業でアフィリエイトをやっていた僕には、それが“もったいない判断”だとすぐ分かった。
僕は、普段はサラリーマンとして働き、あるソリューションのホームページも担当している。
副業でアフィリエイトをやっていた僕には、たった3か月で結果を求めること自体が、無理な話だと分かっていた。
あとで社内の人づてで聞いた話によると、上層部の方はウェブについては詳しくなく、すぐに結果が出ないものはやめてしまう傾向が強いのだそうだ。
そして、実際に仕事をしていて僕が感じたのは、ウェブを知らない人は、ホームページはトップのページから人が入ってきて、そこから各ページに流れていくような感覚を持っていた。
僕の感覚からすると逆で、人はグーグルで検索をして、その中からキーワードにあったページから流入してくる。
そこからLP(ランディングページ:メインとなるページ)に流れてもらい、行動に移してもらう感覚なのだが、そこが話が噛み合わなかったりしたことがあった。
副業をすると、様々な知識が得られる。
前回の「サラリーマンの副業」の記事では、副業でアフィリエイトをすると、どんなスキルが身につくのかを書いた。
その中で、ウェブマーケティングの知識が身につくという話をしたのだが、まさにこの会社でのエピソードが当てはまる。
ただし、このウェブマーケティングの知識が通用するかしないかは、その会社の上司次第だ。
今いる会社では、上司の意見がかなり強い方向に振れた。
アフィリエイトをしたことがある人からしたら、少なくとも半年〜1年くらいをかけてオーガニック検索(要はグーグル検索で上位されるようにSEO対策をする)で表示されるようにするという時間軸になるだろう。
もちろん、最近ではSNSなどでの発信をすることで、グーグルの検索に依存しない手法もある。
しかし、今いる会社はSNSやYouTubeでの発信は禁止されているのだ。
こういう環境では、ウェブマーケティングの知識があっても、会社の中ではなかなか活かしきれない。
ただ、そういう会社であることが明確に分かったことで転職をする1つのきっかけになったという意味では、ウェブマーケティングの知識も役に立ったと言えるのかもしれない。
一方、1つ前に所属していた小さな会社でも、ウェブの知識を持っている人がいなかった。
しかし、その社長は分からないので、僕にすべてを任せてくれた。
当時はSNSはあったのだが、予算的な関係もあり、オーガニック検索でひっかかるようにする手法をとったのだが、半年くらいで上位に表示されるところまでは持っていけた。
残念ながら、僕がその会社を退職するとき、その事業自体が終了し、ページもなくなってしまった。
少なくとも僕の経験では、ウェブマーケティングを正しく理解して実践すれば、半年から1年くらいで結果は見え始める。
今の会社では、僕はウェブに関しては諦めた。
ただし、これも時間をかけて上司を納得させて、中長期目線でウェブマーケティングを継続する戦略もあったかもしれない。
いずれにせよ、副業で得たウェブの知識は、いつの間にか僕の判断軸の1つになっていた。
振り返ってみると、アフィリエイトの副業は、僕の人生に想像以上の影響を与えてくれていた。
あの時、副業でアフィリエイトをやっていなかったら、僕は「会社の判断がおかしい」とすら気づけなかったかもしれない。
副業は、収入源になるだけじゃない。
50代の僕にとっては、“会社に依存しない判断軸”の1つになった。


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