「なかなか課題をスタートできない・・・」
僕は2日間の不動産実務検定マスター講座を受講し、自己嫌悪に陥っていた。
本来ならば、受講してすぐに、翌月開催されるワークショップに向けた課題に取り組むべきなのだが、どうもやる気が起きない。
まあ、それもそのはず。
僕は、転職に成功し、前にいた会社を辞め、新しい会社に初出社する間の期間にマスター講座を受講した。
不動産実務検定マスター講座は、平日の2日間行われるため、この有給消化期間のタイミングで受講できるから申し込みしたのだった。
なので、この講座を受けた後、いよいよ新しい会社、新しい環境での仕事がスタートするタイミングだ。
講座が終わった翌週の月曜日から、転職先での仕事だったので、講座が終わった後は、メンタルの回復を中心に生活をした。
そして、いよいよ転職先の会社に初出勤し、新生活がスタートした。
とはいえ、新卒のフレッシュマンの新生活ではない。
求められているのは、即戦力としてのビジネスマン。
そう甘いものではない。
しかも、初めての外資系企業で、社内のことは慣れない英語が多く、普通以上に疲れる環境だ。
そして、転職して1週目を終え、初めての土日休み。
「そうだ、不動産実務検定の課題をしなければ・・・」
しかし、やはり体と頭がついてこない。
自分が思っている以上に疲労が溜まっていた。
51歳後半戦。これが現実なのかもしれない。
翌週の仕事のアウトプットに支障をきたしてはいけないので、その週末は疲労回復につとめた。
そして、また次の1週間が続く。
次の週末。
日曜日にようやく重い腰を上げた。
台風が2個も関東にやってきた週末で、どうせどこにも行けない。
僕は、図書館へと向かった。
そして、不動産実務検定マスター資格の課題に取り組む。
とはいえ、完成形にする必要はなく、プランニングを1つ考えることが課題だった。
1週間半前に受講したときのテキストを見返した。
ポイントとなる部分は、僕が付箋を貼っていたので、一度それを見返した。
そして、過去の受講生の模範プレゼン資料もテキストにあったので、どのような感じで作ればいいのかは大体把握することはできた。
ポイントは分かってきたのだが、あまりに模範のプレゼン資料の出来栄えが良すぎて、段々と不安になってくる。
「自分にこんなすごい資料を作れるのだろうか・・・」
不動産実務検定のマスター資格は、テストセンターで試験を受けて合格するという方法ではなく、課題を提出して合否を判定するやり方なので、記憶力は関係ない。
なので、少し安心していたのだが、とんでもなかった。
逆に、お客様の現状、課題を見つけて、いくつかのプランニングを作成するというのが、こんなに大変だと思っていなかった。
とはいえ、もう後戻りはできない。
とにかく、7月のワークショップまでには、何かしら作って持っていかなければならない。
大体の流れを掴んだところで、この週末も勉強を終えた。
ただ、ワークショップまであまり時間もない。
新しい会社での仕事がスタートしている中での不動産実務検定マスター資格にチャレンジしているわけなので、人一倍、努力しなければならない。
また来週の週末。
僕は図書館で悪戦苦闘する覚悟を決めた。


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