「合格?」
僕は、その場で合掌しながら薄目を開いて画面を見ていた。
たしかに「合格」と書いてあった。
「遂にやったー!」
僕は合掌していた手を解き、両手でガッツポーズをした。
両耳を塞いでいたのと、集中していたので、後ろに試験官の方がいるのに気が付かずにオーバーリアクションをしてしまい、少し気まずかった。
僕は、入室時に渡された紙とペンを持って退室した。
結局、紙には何も書かなかった。
「お疲れ様でした」
そう言われ、少し待ったが合格の紙が印刷されてこない。
僕は、最後に終了ボタンを押してなかったようだ。
試験官が再度入室して、操作してくれたようで、すぐにプリンターが動き出した。
僕は、その「合格」という紙をもらい、ロッカーからリュックを取り出し、その場を後にした。
この合格をした後の高揚感はなんとも言えない。
僕はエレベーターで2階に降りて、薄暗いアトリウムのベンチに座った。
「この気持ち、誰かに伝えたい。」
そう思った僕は、まずは不動産実務検定1級のテキストと、先程受け取ったばかりの「合格」と書かれた紙を並べて、スマホで写真を撮り、Facebookにアップした。
あとは、応援してくれていた妻へ「合格した」とLINEを送った。
更に、GWに実家に帰ったときに、不動産実務検定を受験すると伝えていた妹にも念のため連絡した。
2026年のGWは、不動産実務検定1級の勉強のために、ほぼ図書館で過ごした。
サラリーマンとしては、せっかくの連休なのにもったいないと思う人もいるかも知れない。
しかし、将来の自分のために時間を投資したと思えば、それはそれでありだと僕は思う。
まずは、GWに一生懸命頑張って結果を出した自分を労いたい。
僕はハローサイクリングで自転車を借り、家に帰った。
「プシュ!」
家に着くとすぐに350mlの金麦を開けてゴクリと飲んだ。
「うまい!」
ささやかではあるが、1人で喜びを噛み締めた。
「よし、次は最上位資格のマスターを受けて講師を目指そう!」
「不動産投資も、ブログも、まだまだこれからだ。」
僕は金麦を飲みながら、次なる目標を決めた。


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