「なるほど、こういうことなのか」
僕は翌週の日曜日、また図書館に足を運んでいた。
やはり、自宅では集中して不動産実務検定マスター資格の課題ができない。
前の週で、ようやく今回の課題の概要は理解できた。
正直、今回受講しているメンバーの中で、一番進捗が遅いのかもしれない。
まあ、この間のリモートでの懇親会に参加した際の自己紹介を聞いた限りでは、僕のように全然別の業界の人も多いが、不動産業界で働いているメンバーもいるようだった。
とはいえ、僕は僕で転職をしたばかりで、平日は殆ど時間が取れないし、土日も家族のスケジュールもあったりして、なかなか時間がとれないのは仕方がなかった。
「この数時間で何とか最低限の及第点レベルまでもっていきたい」
そう思って、図書館の椅子に座った。
テストが近いのか、図書館の勉強スペースは学生でごった返しており、僕はソファーに陣取って、パソコンを開き、カバンとテキストなどを脇にある袖机において取り組み始めた。
前の週に、どのような特例を使えばいいのかなどを理解していたので、今回は具体的に相続税路線価を調べて実際にシミュレーションをした内容を作るかがミッションだ。
まずは、先週発表された最新の令和8年の路線価を調べた。
テキストに参考として掲載されていた、過去の受講生が作成した資料を見ると、当時の指示された場所の路線価は平米32万円となっていたが、調べてみたら最新では35万円になっていた。
やはり地価は上がっているようだった。
まあ、それはさておき、評価減にできる特例の組み合わせについて、テキストを見ながら考えたり、ChatGPTに聞いたりして、少しずつ理解しながら課題に取り組んでいった。
そのようなことをしていると、あっという間に帰る時間。
家族が図書館まで来るまで迎えに来てくれた。
「あと少しだな」
不動産実務検定マスター資格のワークショップは、今週の水曜日。
もう明日と明後日しかない。
大体の資料は作成したが、シミュレーションの部分がまだ不十分だ。
とはいえ、もう今日は限界。頭から煙が出そうだ。
さて、水曜日までに間に合うのか。
最終の完成版の提出はまだ先ではあるが、水曜日のワークショップでも1つだけ簡単でいいのでプランを持っていかなければならない。
自宅に戻り、ソファーに横たわると、そのまま寝てしまった。
知らないうちに脳が疲労していたようだ。


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