「この家だよ」
不動産会社の営業車に先導してもらって、購入した家に到着した。
妻は、多分ボロいと思っただろうが、
「玄関ドア新しくてきれいだね」
って、褒めてくれた。
たまたま玄関ドアはリフォームしたものだったので、褒めるポイントがあって、妻にとっては都合が良かったのかもしれない。
そして、中に入って、僕が一通りすべての部屋を案内した。
妻はあまり反応はなかったが、それは仕方ない。
あくまでこれは僕の事業だ。
むしろ、何も言わないで問題ない。
都合よくとらえるなら、妻は僕に全幅の信頼をおいているとも言える。
それにしても、庭は草が生えて荒れ放題。
このジャングルを何とかしたい。
そう思った。
案内してくれた不動産会社の営業マンにお礼を言って、
「またこのあたりで安い物件がでたら宜しくお願いします。」
と伝えて別れた。
そして、僕と妻と2人、玄関の鍵をかけて道路に立ち、家を眺めた。
「よし、いよいよこれからだ!」
不動産賃貸業の大家としての始まり。
期待と不安の入り交じる中、その家を眺めながら覚悟を決めた。
そして、妻と僕は近くのラーメン屋で食事をして自宅に戻った。
その夜、僕はパソコンでリフォーム会社を探していた。
すでに目星を付けていた会社がある。
それは、千葉県の外房に本社を構える「ピカいち」というリフォーム会社だ。
なぜなら、僕が読み漁った書籍の中で、この会社の社長の書かれた本があったのと、戸建て賃貸業をしているYou Tuberの方も使っているという話を聞いたことがあるからだ。
ただし、僕は100%他人の情報を鵜呑みにしないようにしている。
絶対にピカいちがいいのかは、比較しなければ分からない。
なので、複数の業者から見積もってもらうために、近くのリフォーム会社、工務店を探していた。
ピカいち以外の候補となるリフォーム会社を見つけて、ダイソーで買ったメモ帳を1枚切って、5社の名前と電話番号を書いた。
その日、慣れないことをして疲れていたせいか、その後も愛用のMacBookでリフォームのYou Tube動画をみながら、いつの間にか電気を付けっぱなしで寝てしまっていた。


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