『世界の新富裕層はなぜ「オルカン・S&P500」を買わないのか』を読んでみた【第4話】

世界の新富裕層はなぜ「オルカン・S&P500」を買わないのか

「2億?」

この本の第3章のタイトルは、「インデックス投資に頼らず、2億をつくるインフレヘッジ戦略」だった。

正直、このあたりで僕の中では買う本を間違ってしまったと思った。

なぜなら、僕を含めて多くの人が2億という金額を実現できるというイメージが沸かない。

それでも、何とかついていかないといけないと思い、必死にこの章も読んでみた。

なぜ、インデックス投資だけに頼らないのかという考え方は分かった。

インフレの中でインデックス投資をしていけば、その通貨での額面上の金額は増加するのは誰もが疑わない事実だ。

しかし、日本円にする場合に、どうしても為替リスクが生じるのはリスクではある。

ましてや、僕が生きてきた約50年を見ても、割と長期間、為替相場は安定する。

今は1ドル160円前後で推移しているが、僕自身はこういう相場がしばらく続く可能性もあるのではないかと感じている。

しかし、昔のようにまた1ドル100円台になったら、数年はそのレンジで固定されることはありそうだ。

そのタイミングで、ドルベースで増えたお金を日本円にすると、インデックス投資で増えたと思った金額が、目減りしていたなんてことになりかねない。

もちろん、逆に1ドル200円になれば、ウハウハだ。

この為替リスクはかなり大きい。著者は、実際の数字を使って説明してみせた。

「なるほど」

おそらくこの本を読んだ読者はみんなそう思うだろう。

そういったリスクを回避するには、分散が必要だという。

具体的に5つの分散を意識することが重要だということで紹介されているのだが、そのうちの1つが不動産など実物資産への投資だった。

さらに実物資産の中で、不動産や金以外にもビットコインやアンティークコイン、アート作品といったものもインフレ時に強さを発揮するということなのだが、ここまでくると少々敷居が高い。

正直、僕は不動産と金には投資したことがあるが、アンティークコインやアート作品までは買ったことはない。

しかし、よく考えると不動産も目利きが重要だし、アンティークコインやアート作品も同じように目利きが必要なのだ。

全く異なる資産だと思ったのだが、「目利き力」という軸で見ると共通のものになる。

では、僕が今すぐアンティークコインやアート作品に手を出すかといえばNOだ。

もっと他の分散のやり方があると思うからだ。

本書でも書かれているが、こういった実物資産の中での分散だけでなく、地理的な分散や通貨分散もある。

まずはできる範囲から試しにやってみる。

そして、少しずつ学びながら新しい分散先を探していく。

こういった姿勢が重要なのだろう。

あなたは、いくつ分散できているだろうか。そしてこれから追加で分散するとしたらどんな分野にするだろうか。

考えるきっかけになるだろう。

【書評・世界の新富裕層はなぜ『オルカン・S&P500』を買わないのかシリーズ】←前の記事次の記事→第1話はこちら

コメント